薬剤師が入院患者さんのベッドサイドへ行き、薬の効果、副作用、注意事項などを説明するとともに、持参薬を確認し、副作用歴、アレルギー歴を確認しています。
また患者さんからの質問に答え、納得した上で、正しく、安全に薬を使用してもらえるよう努めるとともに、医師、看護師など多職種の医療スタッフと連携し、医療の質的向上にも努めています。
当病院の集中治療室(ICU)は、各診療科が主治医を務め、更に集中治療医が全ての患者さんの診療に加わります。
薬剤師は2013年から医師、看護師はじめ多職種による診療チームに加わり、毎日カンファレンスを行い、薬学的な関与により重症患者さんの救命率の向上や予後の改善を目指しております。
がん化学療法を受ける患者さんの注射薬は、がん化学療法センターで調製(混合)します。安全キャビネットが2台設置されており、正確な無菌調製を行っています。
また、調製者が安全に調製を行えるようにすべての抗腫瘍薬剤に閉鎖器具を使用し、患者さんへの投与時にも曝露対策を徹底しています。
外来化学療法センターでは、治療を受けられている患者さんへ薬剤師が治療の説明や副作用対策の相談に応じています。
医薬品に関する情報を収集・管理しています。医療スタッフや患者さんに情報提供したり、質問に応じたりする業務です。
安全に薬物治療が行えるよう、最新の情報を収集して、医療スタッフに迅速に提供できる体制を整えています。
主に院内製剤の調製と高カロリー輸液の無菌調製を行っています。
院内製剤とは、患者さんの治療や診断を目的として市販されている薬では対応できない場合に院内専門委員会で審査し承認を受けた特別な薬剤を当薬剤部内で薬剤師が調製することを言います。また、食事の代わりとなる高カロリー輸液という注射薬の調製は、微生物による汚染や異物混入を防ぐために当薬剤部内にあるクリーンベンチという無菌的な操作が可能な機械の中で調製をしています。
●内服薬・外用薬の調剤
医師が発行した処方せんの指示内容が適正であると確認した後、主に入院患者さんの内服薬・外用薬を調剤しています。
入院患者さんの薬は、飲み忘れや飲み間違いが起こらないよう、1回に服用する分を1包にまとめています。
●注射薬調剤
患者さんの状態に適した薬剤、投与量であるか、投与方法、速度、投与期間などが適切かどうかチェックを行い、注射薬の個人セット(1施用毎)を行っています。