ご挨拶｜伊勢崎市民病院

「医療安全管理室」の目次

ご挨拶

　
　当病院の理念は「誠実で質の高い医療」です。この理念は、安全・安心な医療が基本にあってのことと私たちは考えています。安心・安全な医療提供を目標に、医療環境の整備、業務の標準化を推進し、医療事故防止の徹底などを図ることが医療安全管理室の重要な業務です。本管理室には医療安全管理、感染管理、褥瘡管理の各部門を置き、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、事務職員などが専従あるいは専任となり、院内での様々な改善活動に従事するとともに、外部への活動にも積極的に参加し、医療の質向上に取り組んでいます。

　医療安全管理では、様々な研修や安全ニュースなどを提供することで職員の安全管理への意識を高め、またインシデント・アクシデント報告を職員に促し、それらの対策を検討することで医療事故発生防止に努めています。しかし職員からの情報のみでは必ずしも十分とは言えず、患者さんのみならずご家族の皆様には「安全確認の最終点検者」として、積極的に医療への参加をお願いいたします。特に患者取り違え防止のために各部署や処置のたびに、氏名や生年月日等の確認を行う場面が多々ございますが、どうぞご協力のほどお願い申し上げます。また診療・看護・リハビリテーション・事務手続き等、疑問に感じた点は速やかにスタッフにお伝えください。
　感染管理では院内で分離される病原微生物の状況を解析し、院内感染の防止、適切な抗菌薬使用のアドバイスなどを行っています。また新型コロナウイルス感染症対策では大変多忙な毎日でした。現在、感染症法上5類に移行しましたが、今後も施設ごとに社会的・経済的合理性や持続可能性を考慮した感染対策が必要であり、もうしばらくの間は感染の動向を注視し、適切な対応を構築・更新する日々が続くものと思われます。
　入院患者の高齢化、運動機能や栄養状態の低下などにともなう褥瘡形成は重要な問題です。褥瘡管理では発生した褥瘡のケアだけでなく、院内回診および地域との連携を図ることでその予防を精力的に行っています。

　皆様には今後も様々なお願いをすることがあると思いますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

脳神経内科主任診療部長兼医療安全管理室長　櫻井　篤志