当病院は日本ペインクリニック学会指定研修施設です。
月曜日から金曜日まで毎日午前中にペインクリニック外来を行っております。
ペインクリニックの対象となる疾患には片頭痛や緊張型頭痛などの機能性頭痛、三叉神経痛などの顔面痛、頚椎や腰椎の椎間板ヘルニアや変形性脊椎症に伴う痛み、帯状疱疹後神経痛、肩関節周囲炎、四肢血行障害、癌性疼痛など痛みを伴う疾患の他に片側顔面痙攣や眼瞼痙攣、腋窩多汗症などボトックス治療が適応となる疾患があります。
神経ブロック、光線療法、理学療法、鎮痛剤などを併用し治療を行います。
難易度の高い神経ブロックや高周波熱凝固術はエコーガイド下、レントゲン透視下、CTガイド下に行います。患者さんの痛みを少しでも軽減できるよう努力しております。
当病院ICUは8床(うち個室2床)を平日の日中は麻酔科が、土日祝日と夜間は麻酔科と心臓血管外科が分担し運営を行っております。
日本集中治療医学会専門医2名を含むICU医師と主治医、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士がカンファレンスを行い呼吸不全や循環不全、腎不全などの重症患者さんの治療や手術合併症リスクの高い患者さんの術後の全身管理を行っております。
当病院の2022年度の総手術件数は4,556件、全身麻酔件数は2,729件、脊椎麻酔件数は1,067件です。術後の疼痛管理のため硬膜外カテーテルを挿入した件数は426件。痛みに応じて自分で薬液投与を行える持続静脈内鎮痛法(IV-PCA)は605件です。その他に神経ブロックも併用し術後疼痛管理を行っています。今後は「術後疼痛管理チーム」を編成しより質の高い術後疼痛管理を行ってゆきます。患者さんが安心して手術を受けられるよう努力しております。