当科では患者さんに肉体的・精神的に負担の少ない治療を提供することを心掛けています。その一環として、胸腔鏡・腹腔鏡を用いた手術(鏡視下手術)を様々な術式にとりいれています。
食道がん、胃がん、大腸がんに対しても、鏡視下手術を導入しており、年々症例数は増加しています(診療実績参照)。
鏡視下手術は、手術創が小さく(胃・大腸手術で4~5cm)、痛みが少ないことから術後の回復が開腹手術よりも早いとされています。
鏡視下手術の適応は、対象臓器・対象疾患・疾患の進行度により異なりますので、詳細については外来にて担当医師にご相談下さい。また、食道がん、胃がん、 大腸がんの鏡視下手術は難易度が高いため、当病院では日本内視鏡外科学会技術認定医を含めたチームで対応しております。
平成30年から手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いたロボット手術を導入しています。詳細については担当医師にご相談下さい。
当病院ではクリニカルパスによる術前・術後管理を基本としています。クリニカルパスとは治療計画書のことで、旅行の日程表のようなものです。
クリニカルパスを導入することにより、安全で無駄の少ない医療を提供することができるため、胃がんの場合では術後10日前後、大腸がんでは術後7日前後で退院することができるようになってきました。
クリニカルパスの対象にならない患者さんもいるため、詳細については外来にて担当医師にご相談下さい。
当科では、胃がん・大腸がん術後の患者さんには地域連携を積極的にすすめています。
かかりつけの先生と伊勢崎市民病院が協力して安心した医療を提供できるように努めています。