ご挨拶｜伊勢崎市民病院

「心臓血管外科」の目次

ご挨拶

　当病院の心臓血管外科は、平成１１年６月に開設された伊勢崎市民病院診療部の中で最も新しい診療科です。開設から２０年以上経過して、常時6人の心臓血管外科専門医を配置し、群馬県内でも有数の心臓血管外科となりました。

　手術術式は、２０年間停滞することなく常に進歩を続けてきました。詳細は別掲してありますが、令和３年には低侵襲心臓血管治療センターを開設して、循環器内科や関連各部署と合同でハ－トチ－ムを結成して、同年12月からはカテ－テルによる大動脈弁置換術を開始しました。カテ－テルで弁置換できない方にも縫合が不要な大動脈弁置換術など、低侵襲な新たな治療法を逐次導入しております。もう一つの目玉である大動脈瘤に対する低侵襲手術、胸部および腹部ステントグラフト治療でも順調に症例数を伸ばしています。また、低侵襲治療だけでなく、他病院では手術不能な重症大動脈弁狭窄や胸部大動脈瘤なども積極的に受け入れてオリジナルな手術を行います。カテ－テル治療が困難な重症下肢虚血に対する足関節以遠へのバイパス術など血管外科手術も得意分野です。冠動脈疾患は、循環器内科と同一病棟で循環器センター形式を採用しており、循環器内科によるカテ－テル治療と心臓血管外科による冠動脈バイパス術のいずれか、患者さんにとって一番良い選択肢となるように気軽に協議できる体制を作っています。
　当院で加療して良かったと思っていただけるように、医師全員、全力を尽くして治療にあたらせていただきます。

心臓血管外科主任診療部長　大木　聡

部門からのメッセージ

　病気というのは、人それぞれ個々の病態が少しずつ異なっています。一つの疾患に対して常に一つの治療方法だけで良いはずはありません。
　心臓血管外科は、当病院循環器内科とともにハ－トチ－ムを結成し、循環器病センターとして同一病棟内で診療を行う体制をとっています。内科医と外科医の両者の目から、患者さんにとって最善の治療法について話し合っています。
　常にオーダーメイド治療を心がけ、患者さんが早期社会復帰できるようベストを尽くしております。