肝疾患は常勤医4名で治療にあたっており、群馬県全域のみならず県外からも多くの患者さんが来院されています。
胃・食道静脈瘤破裂、肝がん破裂、劇症肝炎などに対して救命のための緊急処置ができる体制を整えています。
肝疾患診断のために超音波診断装置、マルチスライスCTスキャン、MRIを使用しています。
肝細胞癌治療のためにラジオ波焼灼装置、ラジオ波焼灼をより確実に施行するためにCT画像と超音波画像を対比できるシステム、肝動脈化学 塞栓術(TACE)では、肝動脈の血管構築を正確に把握することにより、治療効果向上と合併症を減らすことができるダイナCTを併用した血管造影装置を使用 しています。
肝疾患にはC型肝炎、肝硬変、食道胃静脈瘤、肝細胞癌をはじめ、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝疾患、メタボリックシンドロームを背景として近年増加している非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの診断治療を行っています。
ラジオ波焼灼療法(RFA)
超音波で病巣を確認しながら、皮膚を通して電極を病巣に挿入し、ラジオ波により癌を焼灼する治療法です。病巣の部位、状態に応じて造影超音波や人工胸水、人工腹水を使用して安全で確実な治療を目指しています。
肝動脈化学塞栓術(TACE)
血管造影で病変を確認し、カテーテルという細い管から癌に直接抗癌剤を投与します。同時に栄養する血管を塞栓して治療します。
塞栓を行わない動注化学療法(TAI)を行うこともあります。