代表的な疾患として先天性股関節脱臼、ぺルテス病、大腿骨頭辷り症などがあります。先天性股関節脱臼に対しては、装具療法主体で対応しています。ぺルテス病に対しては、装具療法か手術療法を状況に合わせて選択しています。大腿骨頭辷り症に対しては、手術療法で対応しています。
代表的な疾患として変形性股関節症、大腿骨頭壊死、関節リウマチなどがあります。変形性股関節症と関節リウマチに対しては、人工股関節で対応しています。変形性股関節症の前段階である臼蓋形成不全に対しては、回転臼蓋骨切り術を主体とした骨切り術で対応しています。大腿骨頭壊死に対しては、その状況にもよりますが、人工股関節、人工骨頭、骨切り術で対応しています。また、人工股関節破損への対応依頼が多いことにより、人工股関節再置換術の手術数が多いというのも当病院の特徴の一つです。
主に変形性膝関節症に対しての治療を行っています。進行度に合わせて高位脛骨骨切り術と人工膝関節置換術を選択して行っています。
頚椎から腰椎までの多岐に亘る疾患の手術加療を行っております。頚椎に関しては、椎弓形成術や前方及び後方固定術を行っております。腰椎に関しては、低侵襲性を考慮し内視鏡を用いての除圧術(椎弓切除術)やヘルニア摘出術を積極的に行っています。
脊柱変形例(側弯症)に対しては、安全性をより高めるべくハイブリッド手術室においてナビゲーションシステムを用いて、変形矯正固定術を行っております。
近年では、予後の良くないと思われる病的な脊椎圧迫骨折に対し、椎体形成術を施行して早期離床・退院を目指しております。
四肢の一般的外傷(骨折・脱臼など)に対しては、その外傷の状態を十分把握・検討した上で、治療法(保存的治療 あるいは 手術的治療)を決定しています。