放射線治療科

診療案内

診療内容

  当施設で行っている放射線治療は、外部照射、前立腺癌に対するI125密封小線源永久挿入療法です。その他の特殊な放射線治療(粒子線治療、小線源治療(RALS)、専用治療病室を要する核医学治療など)に関しては、群馬大学や筑波大学など県内外の施設に紹介し連携して診療を行っています。


対象疾患

 放射線治療を実施するには、少なくとも仰向けで約15分間、銅像のように静止して体位を維持することが必要です。認知症や意識障害などで静止に協力できない方は治療適応外となります。治療適応に関する判断は、臨床経過・画像診断・病理診断などをもとに放射線治療専門医が診察して判断します。受診の際には、これらの診療情報が必要となります。放射線治療科への受診をご希望の患者さんは主治医へご相談ください。
 根治的放射線治療として主な疾患は、乳がん、前立腺がん、肺がん、食道がん などです。
 緩和的放射線治療とは、がんによる様々な症状や苦痛を和らげる目的で行われる放射線治療です。今ある症状だけでなく、今後起こりうる症状への対応も含みます。骨転移への放射線治療はその代表的なもので、60-90%の患者で痛みの緩和が期待できます。通院による治療回数は5-10回(1-2週間)や、1回(単回照射)の場合もあります。緩和ケア病棟においても緩和的放射線治療を行うことが可能です。JASTRO放射線治療による緩和ケア(動画)


外部照射について

 放射線治療専門医が診察を行い、画像診断や検査結果と併せて放射線治療の適応や方針を決定します。次に、放射線治療に最適な姿勢で、放射線治療用CTを撮影し、その際に体に数カ所、マジックで印をつけます。体の位置や姿勢の再現性を高めるために、特殊な素材を用いて体の固定具を作成することもあります。撮影されたCT画像をもとに、照射する範囲や方向、放射線量などを放射線治療医がコンピューター上で決定し、治療プログラムを作成します。その後、線量計算等の検証作業後に照射が可能となりますので、治療が開始されるのは翌日以降となります。
 放射線は体に当たっても感じることはないため、治療中に痛みを伴うことはありません。
 必要な部位に正確に照射するためには、治療中に動かないことが大切です。1回の治療は15分程度で、土日・祝日を除いて、原則、毎日行います。治療期間は治療内容に応じて異なり、2週間~7週間です。放射線治療医の診察が週に1回のほか、看護スタッフ等が日々支援を行います。治療終了後も定期的に診察が予定されることがあります。


前立腺癌に対するI125密封小線源永久挿入療法について

 早期前立腺癌に対する根治治療として、ヨウ素125密封小線源永久挿入療法を泌尿器科と共同で平成17年から実施しています。前立腺内に線源を埋め込み、前立腺に高線量を集中的に投与できることから、手術と同等の高い治療効果が期待でき周囲の膀胱や直腸の影響を少なく抑えることができるのが特徴です。外部照射と比べて治療期間が短く(入院4日間程度)、手術に比べて身体への負担が少ないとされています。当施設での治療をご希望の患者さんは、泌尿器科を受診し、ご相談ください。


施設認定

地域がん診療連携拠点病院に指定されています。

日本放射線腫瘍学会認定施設に認定されています。(安全かつ高度の放射線治療を推進することを目的として日本放射線腫瘍学会により策定された認定施設規程に基づく。)

日本医学放射線学会・放射線科専門医修練機関


専門医

放射線治療専門医4名

診療体制

 放射線治療部門のスタッフは、常勤医師1名(放射線治療専門医)、非常勤医師4名、診療放射線技師4名(放射線治療専門放射線技師、放射線品質管理士、医学物理士、第1種放射線取扱主任者を含む)、専従看護師1名です。
 疼痛や苦痛症状をともなう患者さんには、がん関連の専門・認定看護師等と連携し、当外来にて苦痛軽減のための支援を受けられる体制となっています。また、骨転移治療の際には、多診療科・多職種で構成された骨転移診療チームが組織横断的に活動して主治医と連携し、患者さんに集学的治療や支援を円滑に提供する体制となっています。


診療科・部門の案内

診療科の紹介
部門の紹介

受付・診療時間 受付・診療時間

休診日

土・日曜日・祝日・年末年始

電話番号

0270-25-5022

交通アクセス 交通アクセス

〒372-0817
群馬県伊勢崎市連取本町12番地1

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