日本泌尿器科学会認定専門医教育施設
日本透析医学会認定教育施設
日本泌尿器科学会専門医指導医 | 6名 |
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泌尿器腹腔鏡認定医 | 4名 |
日本透析医学会専門医指導医 | 1名 |
日本透析医学会専門医 | 1名 |
日本がん治療認定医機構がん治療認定医 | 4名 |
腹腔鏡手術は小さな傷で行い患者さんの負担が小さい手術ですが、高度の技術を要します。私たちは1996年から腹腔鏡手術を開始しました。
その後、症例を重ね、現在では、副腎腫瘍の大部分、腎尿管の悪性腫瘍の半数以上は腹腔鏡を用いて手術をしています。現在当科には腹腔泌尿器腹腔鏡認定医が3名います。
腹腔鏡下腎盂形成術、腹腔鏡下腎部分切除術などさらに高度な技術(体腔内結紮)を要する手術も行っています。
従来、腎悪性腫瘍は周囲の 組織とともに腎臓をすべて摘出することが標準治療とされていました。しかし、最近は、CT、エコーなどの画像検査の進歩であまり大きくない早期の腎腫瘍が 多く発見されるようになりました。一方、腎機能を損なうことは透析に至らないまでも、脳血管障害、心臓障害を来す頻度が高くなることがわかってきました。 そのようなことから小さな腎腫瘍(直径4cm以下)の腫瘍に対しては正常腎部分を残す腎部分切除術を行うようにしています。
2016年4月から、直径7cm以下の腎腫瘍に対するロボット支援腎部分切除術(ダヴィンチ)が保険収載されました。従来の腹腔鏡手術では困難であった症例に対しても、ダヴィンチを使用することで正常部の腎組織を温存することが可能になったため、当院でも積極的に取り組んでいます。
伊勢崎市では、積極的に前立腺がん検診を行っており、早期の前立腺がんが多く診断されています。
今まで476例に前立腺全摘除術(開放)を行いました。また、前立腺がんは切らずに治療する放射線療法がありますが、従来の放射線外部照射治療の他により低侵襲である前立腺癌小線源治療も行っています。
2010年より腹腔鏡下前 立腺摘除術を開始し、既に200例以上の手術を行いました。当病院は群馬県内で一番最初に前立腺全摘除術認定施設となった病院です。腹腔鏡下前立線全摘除術は、ただ小さな 傷で手術を行うだけでなく、従来に開放手術に比べ低下の利点を持ちます。骨盤の一番奥深くに存在する前立腺を拡大視野で観察することができます。そのた め、前立腺周囲の状態をよく観察し、適切に前立腺を摘出し、周囲の損傷も少なくすみます。当病院の成績では開放手術に比べて断端陽性率(組織の切り口に癌 が出ていること)が、減少しました。前立腺全摘除術後は一時的に尿失禁になりますが、その回復が早くなりました。一日3枚以上尿パッドを使う場合、重症尿 失禁と判断されますが、一年以上経過した患者さんでそのような方はおりません。前立腺は骨盤の奥にあり周囲に太い血管があることから前立腺の手術は出血が 多くなります。当病院の開放手術では5%に同種血輸血(他人の血液の輸血)を行いました。腹腔鏡手術では気腹圧で血管を圧迫し拡大視野でよく観察しながら 手術することで格段に出血量が減りました。同種血輸血を行った方はまだおりません。半数以上の患者さんで自己血(手術のためにあらかじめ採った自分の血) を使うこともありません。現在は腹腔鏡手術の精度をさらに高めた手術支援ロボット「ダヴィンチ」が導入され、前立腺全摘術は全て「ダヴィンチ」で行っています。
体外衝撃波結石破砕を中心に結石破砕を行っています。最新のレーザー装置を導入し、尿管鏡を用いた結石破砕も始めました。何回、衝撃波を当てても壊れなかった尿路結石も破砕、摘出できるようになりました。
出血の見込まれる手術には、あらかじめご自身の血液を蓄えていただいてから手術に臨んでもらっています。その結果、ほとんどの手術は”自分の血液”だけで行えます。
泌尿器科では、以下の症状の患者さんについて診療を行っています。
腎移植などの特殊医療を除いたほとんどすべての泌尿器科領域の疾患に対応しています。透析医療も泌尿器科で行っています。