当科では、慢性副鼻腔炎・慢性扁桃炎の手術症例が多数あります。
鼻副鼻腔疾患の手術は、全身麻酔下におこなっており、内視鏡手術を原則としています。術式により入院期間が異なりますが、5日間程度です。
慢性扁桃炎に対する手術治療や、小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する手術治療もおこなっています。小児の場合は3才以降の手術をすすめています。
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎は、全身麻酔下に鼓膜形成術や鼓室形成術をおこなっています。小児の滲出性中耳炎に対しても、全身麻酔下に鼓膜チューブ留置術をおこなっています。
声帯ポリープやポリープ様声帯などの喉頭良性疾患の手術治療にも対応しています。また、耳下腺・顎下腺などの唾液腺腫瘍や頸部嚢胞性疾患の手術治療にも対応しています。
急性扁桃炎などの炎症性疾患やめまい症に対しては、症状の程度に応じて外来通院や入院治療をおこなっています。
突発性難聴や顔面神経麻痺には、症状の程度に応じて、8日間の入院治療をすすめています。
ほか、特殊な検査や外来小手術が必要な患者さんは、特殊外来でおこなう体制をとっています。
当科では、地域の中核病院として耳鼻咽喉科全般を扱っておりますが、
を中心に診療をおこなっています。
近隣に耳鼻咽喉科の入院設備がない地域が多く、伊勢崎佐波地区はもとより、群馬県南部や埼玉県北部からも多くの患者さんが受診しています。このため、外来の待ち時間が長くなったり、すぐに手術予定を組むことができない状況が続いております。ご理解いただきますようお願いいたします。
主任診療部長 川田 倫之