当科では多数の乳がん患者さんの診断・治療を行っており経験豊富なスタッフを揃えております。乳がん手術においては侵襲を最小限に抑える為、最新法のラジオアイソトープとICG蛍光法を併用した画像ガイド手術によるセンチネルリンパ節生検を行っております。また最新の乳癌診療ガイドラインに基づいて術前術後の薬物療法を専用の施設である外来化学療法センターで専従医師とスタッフの管理のもと安心・安全、そして快適に行っております。
当院は早期診断・早期治療が必要な方を最優先して診察しております。従って無症状で健康診断目的の方の診療は原則ご遠慮頂いております。健診で異常を指摘された方やかかりつけの先生から受診を勧められた方、乳房にしこりを感じた方、血性乳頭分泌が見られる方など、症状のあるかたを対象といたしております。定期的な検診を希望する方はご自宅の近隣の信頼できるクリニックを紹介致します。
当科は全国研究組織のJBCRGやCSPOR-BCの参加メンバーとして積極的に臨床研究に参加しております。臨床研究の目的は最新最良の医療を常に検証追求し、皆様に提供することです。今、最善と考えられている医療も臨床研究の積み重ねでその効果が立証されたものです。当科では最新の医療を検証・開発し、みなさまに提供できるよう、努力しております。
乳がんの早期発見・適切な治療のため、当院では2006年4月より、マンモトーム生検を導入しました。当院で使用するマンモトームは、マンモグラフィで石灰化を観察しながら、コンピューター監視下で針を差し入れ、組織を吸引・採取する最新機器です。また、マンモグラフィでしか写らない非常に小さな病変から超音波で写るしこりのようなものまで幅広い病変に対応できるため、1回の短時間の検査でほぼ確実に診断ができます。マンモトーム生検は乳がんの早期発見・治療に威力を発揮しています。
マンモトーム生検 | ステレオガイド下マンモトーム生検 | 798件 |
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エコーガイド下マンモトーム生検 | 2,286件 |
米国有名女優アンジェリーナ・ジョリーさんが乳がん予防のために手術を受けたことで認知度が高まった遺伝性乳がん卵巣癌症候群ですが、乳がん患者さん全体の約5-10%の割合で存在すると言われております。諸処の相談や診断についてはがん遺伝カウンセリング外来で家族性腫瘍コーディネーターが対応しております。
乳腺内分泌外科の主な診療内容は以下の5つです。