当院は昭和23年に佐波伊勢崎医療事務市町村組合立の病院として開設し、翌年に23床で診療を開始しました。昭和39年には11の診療科を有する総合病院の承認を受け、昭和54年には16の診療科を有する390床に規模を拡大し、伊勢崎病院から伊勢崎市民病院に名称が変更になりました。
平成17年の市町村合併で開設者が伊勢崎市になり、伊勢崎市立の病院になりましたが、現在は26の診療科を有する494床(一般病床490床、感染病床4床)で運用しています。
伊勢崎市、玉村町とその周辺の地域を医療圏として、がん医療、循環器医療及び救急医療を中心とした高度先進的医療を担う地域の中核病院として稼働しています。
また、当院には併設施設として介護老人施設ひまわり及び訪問看護ステーションいせさきがありますが、主に入院患者さんの退院後の生活を支援する役割を果たしています。
当院は群馬県から災害拠点病院、第2種感染症指定病院、地域医療支援病院、紹介受診重点医療機関等の指定を受けている公立病院であり、地震、水害等における災害訓練の実施、新型コロナウイルス等の新興感染症に対する積極的な受け入れ対応、高度専門医療並びに救急医療を提供するための体制整備を積極的に行っています。
ロボット支援手術(ダヴィンチ)は平成26年に導入、令和3年には新機種2台の稼働になり、外科及び泌尿器科は豊富な手術症例と手術経験で持って患者さんに対応しています。
ハイブリッド手術室も平成30年の導入で心臓血管外科の大動脈ステントグラフト手術や循環器内科とチームでの経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)による低侵襲手術を、また、整形脊椎外科及び耳鼻咽喉科ではナビゲーション手術による正確で精巧な手術が可能になっており、安心安全で、安定した手術が提供できています。
今後も、ロボット手術、ハイブリッド手術室での手術が可能な疾患の適応拡大を行い、低侵襲で安心、安全な手術の提供を行いたいと考えています。
最近では高齢化の進行のため、入院患者さんの平均年齢が70歳を超え、様々な合併症を持ち、高齢者夫婦或いは単身生活の所帯が多くなっています。社会的に問題を抱えているケースも散見され、病気だけでなく身の回りの心配事をサポートする事案が増えています。
当院での治療の目途が付いても、合併症や身体機能の低下を有する患者さんは自宅に帰る前に、リハビリテーションや療養を専門とする病院での管理が大切になります。
それらの病院との連携の強化を図って行く事で、患者さんには自宅に帰って頂きたいと考えていますので、御協力お願いします。
今後も、伊勢崎市民病院の理念である「誠実で質の高い医療」を提供し、皆様が健全な生活ができるように職員一同、頑張りますので、宜しくお願いします。
伊勢崎市病院事業管理者
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